新作歌舞伎NARUTOを観てきました。
私はなんとか三忍が出てきて全員口寄せをする所までアニメで知識があり*1、友人はナルトとサスケというキャラ名しか知らないという2人ともかろうじて忍者の話ということを理解している状態で劇場に向かいました。
舞台写真のインスタから舞台写真を結構引っ張ってきています。
本編の感想というよりも役柄に対して感じたことです。
全72巻をやるのが条件だったそうなので、全部やるのは当たり前ですが4時間で本当に全部やった。
後でググったら結構飛ばしてたり省いたりしていた点は多々あるけどそこは舞台としてこれ1本でナルトに初めて触れる人でも完結まで辿り着けるように仕上げる必要があるので割り切って考えるしかない。
下手に登場キャラを増やして収集がつかないとか専門用語や関係性を入れて完結できない方が今回は問題だと思います。
しかし、話を飛ばしていようが省いていようが新作歌舞伎としてしっかりと完結する。
ナルトはちゃんと7代目火影*2になるし、サスケも旅立つ。
登場人物をここまで削るかってぐらい極限まで削り、ナルトとサスケの生い立ちと成長と変化していく関係性に焦点を絞った感じでした。
2人に集中している分、担うものもの大きいということで実際サスケ役中村隼人くんはサスケの思考の変化や感情の成長の表現に苦労しているそうです。
どうしても2幕は2人の生い立ちを説明するのにセリフが多くなって間延びしている感じがあったけどそこは仕方のないことかと。セリフが多いから2幕がめちゃくちゃ長く感じたのは事実ですけど…。
ナルトを演じた坂東巳之助さんは私と同い年なのでナルトはど真ん中世代です。連載が始まった頃はナルトたちとほぼ同い年。
インタビューを読む限り並々ならぬ覚悟で今回の作品に挑んでいるそうです。
ナルトが序盤から言い続ける「火影になる!!」はだんだんと意味合いが変わりなぜなりたいのかならなくちゃいけないのか明確になっていきます。そこの過程は飛ばされず省かれずしっかりと描かれていました。
ミナトも兼役なのですがあなた本当に同じ人?????ってぐらいは声も演じ方も違います…。
三忍役の御三方がビジュアル面でも演技面でも流石としか言いようが無いです。あれだけ脇がしっかりしているからこそ主役2人は色々挑戦できるのだと思います。
大蛇丸役市川笑三郎さん
大蛇丸がめちゃくちゃ妖!!艶!!!でTHE悪役な闇の貴公子みたいな衣装なんですよ。
大蛇丸なのにめちゃくちゃカッコいいんですよね。厄除けになりそうなので舞台写真は買いました。
1幕最後の口寄せは九尾みたいにプロジェクションマッピングかな~って思っていたのに、とても大きいセットとして3体が現れたのでこのシーン見たことあるーーー!!!!と興奮した。
たぶん本水の次ぐらいにテンション上がったシーン。
このシーンの全体の舞台写真が欲しいのに1人ずつ単体なので是非とも松竹さんにはご一考頂きたいですね…。
サスケに恋するサクラ役の中村梅丸くんがかわいすぎてこの歌舞伎では正統派ヒロイン。
正直に言うと彼の女形を見る度に負け…た…という気分になります。
女として勝てる気がしないです。勝ち負けが何で決まるかよく変わらないけど少なくとも容姿では500%敗北です。
成人男子の概念がカケラもない。
チークはデパコスだってよさすがだね。
出番はどうしても少なくなってしまうのですがとにかく観た人たちが口を揃えてかわいいかわいい言っていたのがハッキリと理解出来ました。かわいいです。とにかくKAWAIIです。存在するだけで場が華やぎます。
サスケとナルトに焦点を絞ったことで出番はどうしても少なくなってはいますがまあそこは仕方ないです。
梅丸さんの立ち位置的にこんなに全面に出てくる、しかもヒロイン役をされることは少ないのでいつもよりも長く観れたのは嬉しかった。お姫様役が本当によく似合う方です。
素顔もかわいい。
8月12日の「歌舞伎夜話」は中村梅丸さんをお迎えしました。
— 歌舞伎座ギャラリー (@kabukizagallery) 2018年8月12日
現在、新橋演舞場で上演中の「NARUTO」や、今後、演じてみたい役について等のお話をお聞きしました。
梅丸さんがご出演の「NARUTO」は27日まで上演しておりますので、可愛いサクラちゃんを是非お見逃しなく! pic.twitter.com/eSaxP8hPtu
恐らくこの世界で同じ原作で2.5と歌舞伎の両方に出演した唯一の俳優で、オタクにはリボーンアニメで獄寺役だったで通じる市瀬秀和さんも出演されています。
ナルステとは違いイタチ役なのですが殺陣のキレがよ過ぎて(歌舞伎の立ち回りではなく純粋に殺陣)サスケはこの人を殺すのは無理なのでは!?っと謎にハラハラします。
私の中ではうちは一族を皆殺しにしたサスケの兄という情報で止まっていたので歌舞伎ではよくある実は○○、さらに実は○○、さらに実は○○が重なった奥行のある歌舞伎的なキャラなんだな~と。
余計な動きがない上に速くて綺麗なので本当に忍のような動きをされるんです。
日光江戸村で忍者に会ったことがある方は分かると思うのですがあんな感じの動きです。
ワンピース歌舞伎ではすごい勢いで紙吹雪の中をワイヤーで飛んでいたので今回も期待していたのですが飛びませんでした。
3幕は40分しかないのでわりと駆け足なのですがマダラを倒した後に更に本水のこれをシングルキャストでやる!?という立ち回り。8/4~8/27まで休演日はありません。
マダラはWキャスト*4で私は昼の部なので愛之助さん回。仮面を外して出てくるのは2幕からです。
この方はSNSやTVだとなんか奇抜ななよっとしたイメージ(by友人)だけど歌舞伎で見るとすっっっっっっっごいカッコいいんですよね。
特に今回は悪役で、倒される直前までこの衣装+高下駄(?)で立ち回りをして最後に仏倒れ(正面に膝をつかずに顔面から倒れていく)をするのですごい迫力です。どうやら猿之助さんと愛之助さんで立ち回りや戦闘方法がまったく違うらしいのです…。
来年の南座はどちらが来るのでしょうか。意外と違う方に変わっているかも。
まったく関係ないんですけど、愛之助さんの歌舞伎と山崎育三郎さんのミュージカルはもっと観たいから映像もいいけどメイン畑にもっと出てくれ…!!!!!って思ってます
本水の水量自体はワンピースの時よりも少ないと思います。少ないというよりも毎公演10t使っていたあっちがおかしい。
ただあちらは大人数での立ち回りで、ナルトはほぼ2人だけの状態での立ち回りなので負担は大きいと思います。
客席は3列目までは水避けビニールシートが配布されますが4列目は配布なしだったのでうっすらミストと激しく水に落ちた時に飛んでくるレベルでした。
心が幼児なので水が出てくるとそれだけでテンションが上がって本筋に集中できないのでほとんど飛んでこない4列目でよかったです。
BGM*5とか構成とか一瞬うーん…と思う点が端々にあってもすぐに忘れるぐらいは怒涛の展開なので観終わったは何が気になってたんだっけ…と忘却します。
8月はもう行けないので来年の6月は絶対に南座に行きます。関西の方もお時間があれば是非とも。
去年のワンピースからまったく歌舞伎も舞台も観てこなかった友人をワンピース(入りやすい)→新春浅草(若手がたくさん出ている/中村隼人くんが出ているよ!)→歌舞伎鑑賞教室(中村隼人くんが出ているよ!)→納涼歌舞伎(噂の美少年市川染五郎くんを見に行こうよ!)→ナルト歌舞伎(中村隼人くんがでるよ!!!!!!!!!!) と恐ろしいぐらい雑に誘っているんですけど次はなにを観る~って話が毎回出るので少しは楽しんで貰えているようで嬉しいです。次は9月秀山祭幕見デビューしたいそうです。
何度も回数を観るのではなく1回観るだけなら歌舞伎は1度1等席の味を覚えると座席の等数が下げられないです…。
先程から連呼している中村隼人くんですが本当にめちゃくちゃイケメンなんですよ。今回はサスケをワンピースの際はサンジ/イナズマ/マルコ*6を演じていました。ざっくりいうと中村獅童さんのご親戚です。
若手俳優とは系統が違った和のイケメンって感じです(??)
イケメンな上に神木隆之介くんの親友で高校時代は待ち合わせをして一緒に登校してたそうです。
イケメンな上に神木隆之介と登校なんて前世でどんな徳を積めば良いのか計り知れません。*7
新婚の先輩の家*8で中村隼人くんがパエリアを作ってそこに神木くんが合流してみんなでサッカー観戦をするぐらいは歌舞伎の界隈の方とも交流がある神木くんの交友関係は本当に謎に溢れている。
猿之助さんに(歌舞伎に)出てみる?って軽いオファーを貰ったこともあるそうなので、ここまで舞台なしで来たら盛大な話題作でばーーーーーーーーんとやって欲しいので是非とも神木くんの初舞台*9は歌舞伎で…。
ジャンプ縛り(そんなものはない)で歌舞伎だと次は何がやって欲しい?BLEACH??って話をしたけどほとんど死神だからスッポンが大渋滞だよ。