8月記録

ほとんど納涼2部の感想。

納涼歌舞伎2部

他国に怒られそうなので歌舞伎座の外に出してはならない。
今月の歌舞伎座はとろろ塗れ(ローション塗れ)でラインダンスするしおじさん達が楽しそうにスライディングをするし、滑り台から滑り降りてくるって話をてもいまいち誰も信じてくれない。でも現実なんだ…。女殺とろろ地獄…。*1

歌舞伎の他の演目のパロディや楽屋ネタがたくさん詰まった上に今までの3作品は弥次喜多の夢の中の出来事という禁じ手を使っての4年目。まあ去年死んじゃったしね…。
去年の團子くんの黒塚風や染五郎くんの勧進帳風、一昨年の巳之助さんと隼人さんの四の切の狐忠信、今年の隼人さんと新悟さんの女殺油地獄*2、鶴松さんのお蔦といった本公演で観れるか分からない役を観れるのが夏の公演ならではだなと。

若手が限られた出番(巳之助さん児太郎さん新悟さん隼人さん以外)の中でガシガシ爪痕を残していくのだけど、その中で猫爪艶之丞役中村虎之介くんは本当にずるいと思う…。日々メイクが変わり、口に突っ込まれる餅(マシュマロ)の数が増えているらしいのだけど超絶ボイスだけでも相当なインパクトなのに何を目指しているんだ。
突出してパンチが強いというキャラはいなくてみんなキャラが強すぎるので全員記憶に刻まれて終演する。

七之助さんの金栗四三の妹お三四(おみよ)*3が「三と四で合わせて七!!!!」といだてんのテーマソングと共に女韋駄天として花道を走り去っていくのはカオスの極みだった。映像化するつもりが欠片もない
役名が七化けお七なぐらいだから7役やるのかと思ってた指折り数えていたのにまさか1部と3部も合わせて7なんてとんでもない数え方をするとは思わなかったよ。 でもやっぱり七之助さんはいい女だって再確認したよね。出てくる度にいい女だ~~~~って思ってた。

ちゃんと素晴らしい早替わりも多数あったんだけどそれ以外のインパクトが強すぎる。市川中車さん(カマキリ先生)は巨大カマキリを召喚して伊勢海老と海の中で戯れていた。*43年で作られた大量のカマキリ小道具たちは他に使い道が全くなさそうなんだけどどうなるんだろう。

たぶんオグリの前哨戦なのかな?と思った隼人&新悟カップルがすごいお似合いだった。新悟さんの演じる女性がスラットした美人がとても好きなので今回はどストライク。

ホースで水をかけられる人もいるし1幕は大人数がとろろ塗れになるし本水の立廻りもあるので裏側はすごい大変そうなのが観ているだけでも分かるけれどそれを感じさせずにさらっと見せてくれるのがすごいと思う。

今月は舞台写真たくさん買っちゃいそう。

スタミュ

なんとも言えない。
客席に強い光を当てるのをいい加減にやめて欲しいと毎回アンケートに書いている。

刀ミュ

あの御手杵は怪しい壺でも勧められたら買ってくれそう。ただのいい人じゃん…。刀だけど…。
秀忠の太鼓が観ていると何か不安になってくるリズムの取り方だった。

オリエント急行殺人事件

小西遼生さんってめちゃくちゃ所作が綺麗じゃないですか?
布捌きとか天才的に美しいと思う。

*1:元ネタは女殺油地獄

*2:とろろ

*3:いだてんのパロディ

*4:本当です