りんご畑育ち

2018年へ向かって助走開始

#ワンピース歌舞伎 見てきたよ。

スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピースを見てきました。

www.onepiece-kabuki.com

客席に入るとルフィがお出迎え。


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4時間15分という長丁場ですが、気づいたら終わっています。

1幕:シャボンディ諸島、女ヶ島アマゾン・リリー、2幕:インペルダウン、ニューカマーランド、3幕:海軍本部、アマゾン・リリーと頂上戦争編をわりとがっつりやっているにも関わらずテンポよく話が進んでいくので本当にあっという間に(でもしっかりと内容はある)終わります。

「すげーーーーー!!!!なんだこれ!!!!!!」と口をポカーンと空けて間抜け面していました。次は何が出てくるんだと飽きることも眠くなることもなかった。

観劇後の多幸感は凄まじい。

 

全体のイメージとしてはワンピースを歌舞伎に翻訳をしたという感じ。

歌舞伎独特の発声方(?)をしていても、セリフは現代語なので聞き取れるから、話に置いて行かれるということもない。歌舞伎でセリフが聞き取れない=分からない、難しいと感じてしまうので、セリフが聞き取れるというのはとても重要だと思う。

 

早替わり・宙乗り(客席の上を飛んでいく&3階から途中で回りながら降りてくる)・本水(10tの水が滝のように流れる)やもちろん見得やツケ(拍子木で撃つやつ)もあるので歌舞伎の雰囲気もたっぷり感じられる。

それだけではなく、LEDライト演出・プロジェクションマッピング・観客も席から立ち上がってテーマソングに合わせてタンバリンを鳴らすという現代的演出も有りでショーとしての楽しさもすごいある。

2幕最後のファーファータイムで使うタンバリンは900円なので絶対に買った方がいい。かわいいオカマちゃんが取り出すタイミングを教えてくれるのでうっかり鳴らしちゃうってこともない。

 

舞台一面に作られた滝を利用した本水のシーンは大興奮。滝の中での大立ち回りは迫力満点です。なんであの勢いで流れる水の中で動けるんだ…。

出演者の方も客席に向かって水を掛けてきます。前方席にはビニールシートが配布されるレベル*1で水を掛けてくる。

その滝の中での見得とかかっこよくないはずが無い。

あれだけの量の水を使った数分後には同じところに別のセットが現れてるのすごいね!?!?

 

通常の2.5次元がビジュアルを寄せているのに対してビジュアルを原作に寄せていないキャラもいます。逆にボンクレー*2やジンベエ、イワンコフのようにどこから連れてきたんだというそのままのビジュアルのキャラもいます。「ルフィが白塗り~!?!?」と思うかもしれませんが、見ると「ルフィだ~~!!!!」という説得力がすごい。

白ひげも本来のビジュアルからはかけ離れた和服に甲冑姿ですが、見た瞬間に白ひげが出てきた…と瞬間的に感じられます。舞台が回転しながらせり上がってくる中央にいる白ひげの醸し出すオーラ(?)がすごくて、なんか強くてやばそうなヤツが出てきた感がすごいです。

一緒に行った友人は1幕で黄猿がスッポン(花道にある人の出入りできる穴みたいなやつ)から出てきた瞬間にそっくりすぎて驚いたそうです。歌舞伎風のアレンジが加わっていても普段舞台を全く見ない人間にさえ、あれはあのキャラだとわからせる説得力のあるビジュアルをどのキャラもしています。

 

今回の公演では通常公演だとねルフィ/ハンコックの2役(!?)を4代目市川猿之助さんが演じるのですが、私が観劇したのは麦わらの挑戦という若手を抜擢した公演です。

スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』が帰ってくる! 再びルフィに扮する市川猿之助にインタビューを敢行! | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

 

麦わらの挑戦でルフィを演じるのは通常公演でサディちゃん/マルコを演じる尾上右近さんです。*3

ハンコックとルフィが1人2役ってどういう事だ無理だろ…と思うかもしれませんが、これ歌舞伎の技法の早変わりで、見事に表現されていました。途中までは入れ替わるタイミングが分かったけど、途中からよく分からないけどすごい!ってなる。衣装も役も入れ替えながらルフィとハンコックを演じ分けしてるんですよ…。

ハンコックは1幕最後に衝撃の小林幸子になります*4。歌舞伎ってキャノン砲もありなんだね…。なんでもありじゃん…。

 

運が良いことに1等花道横のお席を用意してもらいました。*5歌舞伎は今年から見始めた*6ペーペーの初心者なので初1等席。しかも花道横なので出演者の方がとても近い!!目の前(横?)を通っていきます。

1幕で麦わらの一味が花道から登場した時は思わず見とれてしまい、鳥肌が立ちました。サンジの羽織やロビンの衣装が翻っていくのがすごいかっこよかった。ナミはスリットから見える足が細くて美脚だった。男の人の足じゃない…。

勢いよく駆け抜けていくキャラたちの起こした風圧が本当にここにワンピースのキャラがいるんだ~って感じさせてくれた。白ひげ海賊団が死屍累々で真横に並んでいる時は必死の息遣いも感じた。しずしずと威厳を持ったハンコックが花道を通っていく美しさにも惚れ惚れした。衣装もすごいきれい…これはメロメロにならないはずが無い。

 

歌舞伎外の方もたくさん出演されています。

たぶんこのブログを読んでくださってる層だとお馴染みの市瀬秀和さんも青雉クザン役で出演されています。

あの身体能力を遺憾無く発揮したクザンの氷河時代*7がすごい迫力です。客席にまで飛び出す勢いのワイヤーアクションと大量の紙吹雪。

甲冑の重さを感じさせないぐらい素晴らしい飛びっぷりです。飛んでいる間に姿勢が全くブレていないんですよ…。

 

エース役は平岳大さん。

年齢だけで言えばエースより2倍以上上だけどそんなの関係ないぐらいエースを体現していた…。なんかすごく薄幸そうな感じ*8が…。エースが死ぬシーンはセリフも動きもそのままで、大号泣でした…。力尽きて手が離れていく演技がすごいリアルです。

エースはメイクも歌舞伎風ではなくシンプルでセリフも全て現代語です。

見た目が歌舞伎風のルフィとの共闘するシーンらエースは現代劇の殺陣で、横のルフィは歌舞伎の独特の立ち回り。全く違う戦闘スタイルでの表現でも、二人でポーズをきめるところでは見得をする。

これが違和感なく交わって展開されるのがスーパー歌舞伎のすごさなのかなと。

 

浅野和之さん演じるイワンコフは怪演の一言に尽きます。浅野和之さんにあの恰好させたのすごい…。見た目からしてすさまじいインパクトです。出番は少なくとも記憶に残る演技でした。

イワンコフとセンゴクを同じ人が演じているとは信じられないふり幅です。

ニューカマーランドのオカマちゃんたちはビジュアルがすさまじいのでその日の夢に出てきました。

 

お写真たくさんある。

【イベントレポート】歌舞伎「ワンピース」開幕!市川猿之助「再演ながら作りがまったく変わっている」(写真33枚) - コミックナタリー

 

宣伝上手だなって思ったのが、これ。


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1幕終了後にSNSで宣伝してね!て映像が流れます。ハッシュタグの付け方まで教えてくれるサンジはめちゃくちゃイケメン。

定式幕もワンピース仕様です。
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この幕も実は最後のEDであっと驚く演出に使われます。

お弁当も買うぐらいはワクワク浮か気分の1日でした。
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11月は猿之助さんのルフィで!と思ってチケットを取ってあったのですが、10/9昼公演でお怪我をされて、復帰は未定という状況です。

市川猿之助が「スーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース』」上演中に左腕骨折 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

復帰までは今回観劇した麦わらの挑戦のキャスティングで公演が続きます。*9

 

通常公演が見れないのは残念ではありますが、麦わらの挑戦との差額2000円が払い戻しになるそうなのですがその2000円使って1等席もう1回買えば実質12500円で観れる!?

安すぎる!チケット追加しそう…。

とにかく11月の公演が楽しみだし、舞台写真入りの筋書きや舞台写真の発売も楽しみ。舞台写真たくさん買ってもいいよね…。

 

*1:ハンニャバルがうつ伏せにスライディングして水を飛ばしててかわいかった

*2:

*3:麦わらの挑戦でサディちゃんを演じるのはナミ/サンダーソニアを演じる坂東新悟さん、マルコを演じるのはサンジ/イナズマを演じるのは中村隼人さん。猿之助さんはシャンクス。

*4:

*5:チケットは親戚のおば様にお見合いするから取ってほしいとお願いした

*6:記憶にないだけで祖母に猿翁さん時代のスーパー歌舞伎に連れていかれていた事が最近発覚した

*7:

*8:エースが拷問された後の衣装は血糊で汚すのではなくて、黒地に赤が混じった衣装で血が表現されていてこんな方法もあるんだと感心した。

*9:シャンクスは通常公演で演じている平さんが代役